2015年05月27日

八一詠んだ奈良 表現
新潟で白鳥さん絵画展


新潟市中央区出身で東京都在住の画家、白鳥十三さん(66)の絵画展が26日、同区のアートギャラリー万代島で始まった。奈良の寺院風景などを繊細な筆致で描いた作品約20点が並ぶ。

白鳥さんは新潟高校卒業後、早大在学中に絵画研究所に通い、油絵を学んだ。特定の会派には属さず、東京・銀座や新潟での個展を中心に活動している。

幼少時に家が会津八一の近所で、出身校も同じだったことから親近感を抱き、八一が短歌で詠んだ奈良を度々訪れている。抜けるような青空、若葉が芽吹く田園風景を描いた「斑鳩の春 – 法輪寺・法起寺」は「八一の短歌をイメージして描いた」という大作・他の作品も鮮やかな色使いで季節感を表現している。

旅行中に夫婦で訪れた京都府の自営業石塚寿昭さん(70)は「心が癒される素晴らしい絵画だ」と見入っていた。