奈良の風景 八一へ思い
新潟・中央区 白鳥十三さん絵画展
新潟市中央区出身の画家、白鳥十三さん(68)=東京都在住=の絵画展が、同区のアートギャラリー万代島で開かれている。奈良の寺院を柔らかいタッチで描いた作品など約20点が来場者の目を楽しませている。
白鳥さんは、生家が会津八一と近所で、高校や大学の後輩ということもあり若いころから八一の書や歌への関心があったという。八一が単価で読んだ奈良を年に数回訪れ、歌碑巡りなどを通じて絵画の制作に生かしている。
会場には空につきが残った朝方の隆起寺や、八一の歌をイメージしたという春日大社の鹿をやさしい色合いで描いた作品が並ぶ。長年モチーフとして取り組んできたバラの作品も目を引く。
訪れた新潟市西区の会社員渡辺綾香さん(28)は「奈良の幻想的な月夜や、かわいらしい鹿の様子がすてきでした」と話した。